今年の1月に縁パワーの新年会を開きましたが、その際、当法人の正会員である佐藤ご夫妻が参加されました。佐藤ご夫妻はFさんとともに、当法人を精神的な意味でも支えてくださっている方々であり、入居者の方々を心からあたたかく見守っていらっしゃいます。
新年会では入居者の方々と一緒にカラオケ店で盛り上がりましたので、夕食では頻繁に「佐藤ご夫妻」という呼び方が飛び交うようになりました。
入居者のAさんは「将来、自分も結婚したいと思っているので、佐藤ご夫妻のような仲が良い夫婦関係を築きたい」とよく話されていました。一方、Bさんは「いつもやさしく接してくださいますし、今度のカラオケでは『一緒にキャンディーズの歌をうたいましょうね』と言ってくれました。またお会いするのが、楽しみです」と話されていました。
新年会以降、2か月間、当法人主催のパーティーはありませんでしたので、「何かきっかけがあればいいのになあ」といつも思っていました。
そんな時でした。
今年の3月末日付で佐藤さんのパートナーの方がある学校を退職なさるとのことでしたので、「いつもお世話になりっぱなしだから、お祝いできないかなあ」と個人的に考えていました。そこで、佐藤さんの夫の方に相談をさせていただいたところ、「やりましょう」というお返事をいただいていました。当初は「個人的にお祝いを」と思っていたのですが、夕食時に頻繁に「佐藤ご夫妻」の話題が出てくることもありましたので、入居者の方々に話題を提供させていただいたところ、「退職祝いをしたいです!」と強いご要望が出てきたのです。率直に、佐藤さんの夫の方にお伝えし、入居者の方々も加わり、「退職祝い」を開くことになったのです。
当法人が設立して以降、今まではずっと理事長である私が企画立案・司会進行すべてを担って取り組んできましたが、以前から「入居者主体のイベント」を実現できないかと考えていました。入居者の方々が佐藤ご夫妻を「もてなしたい」という気持ちがあるのならば、主体的にイベントに取り組めるのではないかと考え、「今までイベントは私すべて担ってきましたが、たとえば、カラオケ大会の司会をみなさんの力で仕切ることができるのではないかって思うのですけれど」と提案してみました。
すると、入居者の方々から「いいですよ、司会ならやってみます」と応えられたので、食事をとりながらミーティングを開いて話し合いをしたのです。
それが今回の「入居者主体のイベント」なのです。
もちろん、はじめての取り組みですから、すべて「入居者主体」で取り組むことはできませんので、調整役・フォロー役は積極的に私が担うということを約束し、安心して取り組んでいただく環境をつくりました。
退職祝いの構成は、第一部に「食事会」(13時~15時)、第二部に「カラオケ大会」(15時~18時)を行うことになりました。長時間を仕切るのは大変ですので、第二部の「司会進行」を主体的に取り組んで、少しでも「達成感」を得られる舞台を設定することができました。いつもは「もてなされている側」でしたが、今回は「もてなす側」です。
さて、どのようなイベントになったでしょうか。
その様子は次回に紹介します。
続く