2018年6月30日(土)、10時より武蔵村山市民総合センターにて「障害者のかたのお菓子づくり・ラズベリー風ブラマンジェをつくろう」(主催は武蔵村山市障害者地域自立支援センター)というイベントがありましたので、私たちのグループホームの入居者3名と一緒に参加してきました。
ラズベリー風ブラマンジェの作り方を教えてくださったのは、シャトー洋菓子店の中山新太郎さんたちでした。参加者は意外に多く、支援者も含めれば20名以上は参加されていました。
入居者の方々にとっては、職場やグループホーム以外での交流は刺激的な場であります。武蔵村山市内に暮らす障害者の方々と交流する機会はイベントを通してするほうがしやすいので、今回の企画は絶好のチャンスだと考え、入居者のみなさんと参加した次第です。参加者の中にはボランティア活動で出会った方々や、作業所で一緒に働いていた元同僚の方々も参加されていたようで、「懐かしい人たち」との再会の場にもなったようでした。
ラズベリー風ブラマンジェを作る材料は、ブラマンジェ(90g)、生クリーム(175cc)、牛乳(750cc)、ラズベリー(100g)です。
作り方は、①生クリーム、牛乳を入れて沸騰させる、②沸騰させた生クリーム、牛乳の中にブラマンジェ、ラズベリーを入れる、③生クリーム、牛乳、ブラマンジェ、ラズベリーをよくかきまぜる、④カップに入れて冷ます(氷水につけてよく冷やす)、⑤カップの中身が固まってくる、⑥固まったらできあがり、という流れで完成です。
シャトー洋菓子店の方々からのご挨拶、簡単な説明があってから、4つの班に分かれてはじまりました。入居者の方々のエプロン姿がとても似合っていらっしゃいました。
私たちの班は、(援助者を含めなければ)4名でした。グループホームのメンバーと他の作業所でご活躍されている方です。レシピをもとに進められましたが、最初はみなさん遠慮されているのか、それとも他の方々を気遣っているのかわかりませんが、はじめの取り組みがなかなか進みませんでしたが、誰か一人がはじめるとスムーズに取り組みに参加できたようでした。
Cさんはイベントが好きなため、主体的に取り組まれていました。その様子を入居者のAさんとBさんは横で見て、笑顔で見守ってくださっていました。また、CさんもAさんとBさんの取り組みにも関心を寄せ、いつも近くでじっと観察されていました。入居者3名の方々がお互いを気にしながら取り組まれていたことが何よりステキでしたね。とりわけ、作り方の③の「よくかきまぜる」という活動では、楽しそうに取り組まれていたのが印象的でした。
また、出来上がったものをお玉でカップに入れる難しい活動も参加者全員が丁寧に取り組まれ、カップに入れる量も指定された位置まできっちり入れられ、みなさんとても上手でした。
作業の合間に洗い物をするプロセスがありましたが、講師の先生から「待っている時間に洗ってもらえますか」とBさんに声掛けがありました。Bさんは作業所で月1回、喫茶店の仕事があり、そこで皿洗いをされています。作業所での取り組みを活かし、Bさんはしっかりと洗い物の活動を全うされました。今までの経験を活かすということは非常に大切なことであることもBさんの取り組みを通してわかりました。人はあらゆる場面で今まで培ってきた経験が生活の場面で必要になってきます。そこで経験したことをフルに活かし、新しいことに取り組んで、自信を積み重ねていっていただきたいと心から感じました。
ラズベリー風ブラマンジェは完成しました。氷水で冷やしてもなかなか固まらないというハプニングはございましたが、みなさんでつくったものを美味しくいただき、イベントは終了しました。
Cさんはグループホームに入居してはじめてのイベントでしたが、「とても楽しかった。またこういうのがあれば参加したい、誘ってください」と喜んで感想を話されました。
Bさんははじめて参加するCさんをつねに見守り、気遣ってくださいした。「参加してみて、良い刺激になりました。普段、交流できない方と一緒に取り組めたことが良かったです。また参加したい」とニコニコ顔で話されていました。
入居者3名で参加できて非常に良かったです。
関係者のみなさんには心より感謝申し上げます。