内省(マニュアル化できないスキル)
社会福祉士 佐藤 信行
認知症高齢者グループホームでの、利用者様Aさんと職員の会話で
X職員 「・・Aさん、今日の午後1時半に、病院へ通院します。」
Aさん 「・・・誰が行くんだ?」
X職員 「・・Aさんです。」
Aさん 「何をしに行くんだ?」
X職員 「・・毎食後に飲んでいる薬を貰いに行きます。・・私もご一緒し
Aさん 「薬なんか知らないぞ!誰が行くんだ?」
X職員 「・・Aさんです。」
Aさん 「何処へ行くんだ?」
X職員 「・・病院です。」
Aさん 「それで!?」
X職員 「・・・・・」
福祉現場の対人支援においてマニュアル化できないスキルがあります。私はマニュアルとは「誰がやっても同じ結果になる方法」と定
私はマニュアル化できないスキルを積極的に肯定します。その前提
Y職員 「・・Aさん、今日の午後1時半に、病院へ通院します。」
Aさん 「・・・誰が行くんだ?」
Y職員 「・・Aさんです。」
Aさん 「何をしに行くんだ?」
Y職員 「・・毎食後に飲んでいる薬を貰いに行きます。・・私もご一緒します。」
Aさん 「・・・あなたが一緒に行ってくれるのか?」
Y職員 「はい。私が、お供します。」
Aさん 「おお、ありがとう。」
『認知症高齢者の方にとって、他者から話しかけられるとは「異世界からの介入」を意味します。故に、認知症高齢者の方に話しかける時は、話しかける者の存在が安全であることを認識させる必要が
これはマニュアルです。Y職員は、このマニュアルを実践して通院
これが私が、内省(マニュアル化できないスキル)こそ職員に欠か