印・傾聴
社会福祉士 佐藤 信行
「太陽を公転する惑星の軌道はすべて楕円である。」 ケプラーの第一法則
今年も、縁バワーのグループホーム忘年会が23日(日)にやってきます。利用者様と一緒に飲食しながらのカラオケ大会は、とても楽しいです。
馴染みの書店の本棚を物色していると、興味深いタイトルの新書を見つけました。『科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで 著者 三田一郎 講談社ブルーバックス』。著者の三田一郎先生は、理論物理学者であり、同時にカトリック教会の助祭です。歴史に名を残した著名な科学者たちが、なぜ神を信じるのかを解りやすく綴ってあります。私自身がプロテスタントの信者なので、とても面白く読めました。特に、ケプラーの第一法則「太陽を公転する惑星の軌道はすべて楕円である。」この図説に既視体験的な不思議な縁を感じました。宇宙に法則や秩序があることは、その法則や秩序を創った創造主の存在を証します。科学は神の存在を証し、科学と神は矛盾しないことを法則は示唆していると、私は考えます。
私は、人との出逢いや遭遇する出来事の中に不思議な縁を感じる時があります。それは、偶然ではなく意味のあるものとして捉え、神や宇宙からのメッセージが折り込められていると考えます。私が思うところの「メッセージ」について説明します。神や宇宙をラジオの放送局に例えると、私たち一人一人がラジオです。私たちの周囲には、神や宇宙からの電波が絶え間無く降り注いでいます。「傾聴」とは、神や宇宙の放送局のから流れる電波の周波数に、ラジオのチャンネルを合わせること、その心構えです。電波とはメッセージであり、それは「印」となって私たちの前に顕れます。印とは、人や動植物との出逢いであったり、遭遇する喜怒哀楽を孕んだ出来事であったり様々です。
大切なことは、その出逢いや出来事を偶然と解釈して受け流すのではなく、印として受けとめ、神や宇宙が何を語りかけているのか?傾聴することです。例え不幸な出来事が続けて起きても、印として受けとめ傾聴すれば、不幸な出来事にも意味があると前向きに捉えられます。幸せな出来事が続けて起きても、印として受けとめ傾聴すれば内省できます。
また、直観的にこれはメッセージであると確信する時もあります。焦点が二つある楕円の一方に太陽が位置している、ケプラーの第一法則の図説を見たとき、これは印だと確信しました。この楕円は、私にとって大切な存在の象徴であると。
カラオケ大会が楽しみです。私はアニメの鉄腕アトムと人造人間キカイダーを唄うつもりです。
参照:科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで 著者 三田一郎 講談社ブルーバックス