みんなで祝った、Bさんの誕生日会 ~還暦を迎えて~
2019年1月12日は、グループホームの入居者であるBさんの誕生日です。今年の誕生日で「還暦」を迎えました。本当におめでとうございます。
私たちのグループホームでは、入居者一人ひとりの誕生日を尊い日として位置付け、入居者全員で「祝う」ことにしています。当日は土曜日ということもあって、全員が参加できなくなってしまったため、翌日の1月13日(日)にあらためて誕生日会を開きました。
今年で「還暦」を迎えるという記念すべき年ですので、「還暦祝い」は別の日にあらためて盛大に行いたいと思いますが、共に暮らす仲間である入居者と、そして私とで誕生日を祝うことになりました。
乾杯をする前に、Bさんから誕生日を迎えた心境についてお話をしていただきました。
「今日で60歳になりましたが、とにかく、このグループホームに入って、みんなによくしてもらいました。山田さんをはじめ、Fさん、佐藤ご夫妻には大変お世話になりました。入居者のAさんとはここに長く暮らしていますが、仲良くしてもらっており、すごくうれしいです。グループホームに来る前はいろんなことがあり、今こうして暮らしています。本当にありがとうございます。そして、今日、こうしてぼくのために誕生日会まで開いていただき、とても感激しています。本当にありがとうございます」
Bさんからすばらしいスピーチをいただいた後、みなさんで拍手をし、「カンパーイ!! おめでとうございます!!」と言い合って、乾杯をしました。
乾杯の後は、小石原焼の大皿(刷毛目)の上にのせたケーキにロウソクを立て火をつけ、みんなで「ハッピーバースデー」の歌を歌いました。Cさんもしっかり声を出して歌われ、場が盛り上がりました。Bさんが息でロウソクの火を消した後、みんなで「おめでとうございます!」と言い合って、拍手をしました。
昨日、民藝の雰囲気を味わっていただくために「銀座たくみ」で購入してきた美しい「小鹿田焼」のお皿に盛りつけた「お寿司」を召し上がっていただきました。召し上がっていただいている間、Bさんは「このお寿司、美味しいです。美味しいものも食べられ、そしてみんなにぼくの誕生日を祝っていただいて、ぼくはこの日を絶対忘れません」と話されていました。
その後、プレゼント・コーナーに移りました。
約3年間、共に暮らしてきた仲間のAさんから「誕生日、おめでとうございます」とプレゼントを渡されました。毎年、Aさんは入居者の方々にはプレゼンをしてくださっているやさしい方です。BさんはAさんからプレゼントをいただいたことがとても嬉しかったようです。
次に私からもプレゼントを渡しました。Bさんには事前にプレゼントをしてもらいたいものをお聞きしていました。Bさんは「生活に必要なもので、今欲しいのはバスタオルです。他にあげるとしたら仕事に使うエプロンがいいですね」と話されていたので、2つ購入してプレゼントにしました。バスタオルは「今治タオル」です。とても吸水性のある、クオリティーの高いタオルです。入浴は毎日のことですので、日々の生活に使っていただけるのはプレゼントをさせていただいた私にとっても嬉しいことです。
プレゼント・コーナーが終わった後もBさんはずっと笑みを浮かべて、ご機嫌でした。
Aさん、Bさん、Cさんも大好きなケーキを召し上がっていただきました。Cさんは「こんな美味しいケーキが食べられて嬉しいよ」と言い、Aさんは「ケーキが食べられるのもBさんのおかげです。ありがとうございます」とBさんに頭を下げて礼を言っていました。みなさん、本当に素晴らしいですね。
Bさんが喜んでくださったので、本当に良かった誕生日会でした。