心から楽しんだ、忘年会! その2
カラオケ大会がはじまると、最初に「歌いたい!」と手を挙げたのがCさんでした。Cさんは非常にカラオケが大好きで、夕食時でよく「山田さん、みんなでカラオケをやろうよ」と話しているくらいですから、「待望のカラオケ大会」です。レパートリーもいっぱいあって、数十曲のタイトルが書かれているペーパーをポシェットから取り出し、「この順で歌うから、入れてください」とお願いされました。Cさんがいつもカラオケをする際、最初に歌われるのが、「真夜中のギター」です。グループホームのカラオケ大会だけでなく、作業所の研修旅行や、移動支援でカラオケを行く時にも「真夜中のギター」を最初に歌われるそうですから、Cさんが最も好きな歌なのかもしれません。好きな歌であるだけに、よく声が出ており、上手です。ちなみに、Cさんはその後も「バベル2世」「北斗の拳」「キャッツアイ」「ハイスクール・ララバイ」「三年目の浮気」など、カラオケ大会が終了するまで、歌い続けていらっしゃいました。
2番目に歌われたのが、正会員の佐藤さんです。佐藤さんはいつも場を盛り上げてくださる方で、Cさんが楽しい気分になってもらえるよう、曲目も「ゴレンジャー」の歌でした。Cさんもよくご存じの歌だったこともあって、ニコニコ顔でした。ちなみに、佐藤さんはその後も「鉄腕アトム」や、アリスの「チャンピオン」、佐藤さんの妻は、中森明菜の曲を歌われていらっしゃいました。とても上手でした。
佐藤さんが場を盛り上げてくださったので、入居者の方々も歌いやすくなったのか、積極的にリモコンに歌いたい歌を入れるようになりました。
3番目はBさんです。最近は西城秀樹のベスト盤のCDを買われたようで、よくグループホームのお部屋で西城秀樹を聴かれており、Bさんはご自身で練習された西城秀樹の曲を楽しく歌われていました。結構、Bさんは歌が好きですので、時間の続く限り、AKBを含めて何曲も歌われて、ご機嫌でした。
Aさんは、いつも他の方々が歌われている間、パーカッションでリズムを取ってくださっています。リズムをとるのが上手なので、歌いやすく、助かっています。歌う曲はいきものがたりの「ありがとう」です。カラオケ大会ではいつも歌われます。好きなのでしょうね。
私たちはみんなカラオケが大好きなので、途切れることがありません。
ただ、今回は忘年会およびクリスマス会でもありますので、1年の感謝のお礼として、法人からみなさんにプレゼントをさせていただきました。
Aさんは、毎週の火曜日の夜にヨガ教室に通っています。7月のAさんの誕生日にはヨガ・マットをプレゼントさせていただきましたが、やはりヨガ・グッズで欲しいものがあったようだったので、「ヨガ・ブロック」をプレゼントさせていただきました。ヨガ教室でレンタルするより、ご自身の物で取り組んでいただいたほうがいいなあという気持ちからです。とても喜んでくださいました。
Bさんは、実用的なものがほしいとのことでした。お部屋に「2019年用のカレンダー」が欲しいというリクエストがありました。「写真を見て心を癒されたいので、自然風景の写真か、きれいな花の写真、機関車の写真であればいいですね」と言われていましたので、きれいなお花の写真のカレンダーをプレゼントさせていただきました。他には、冬も寒くなってきましたのでホカロン、ティッシュペーパーもあったらいいですね、とのことでしたので、5ケース分をプレゼントに加えました。とても喜ばれました。
Cさんはサッカーが好きな方で、カラオケ大会には日本代表のユニフォームを着て参加されています。今回は「日本代表のキーホルダー」「(今治ブランドの)サッカー日本代表タオルマフラー」をプレゼントさせていただきました。現在、ご自身のポシェットにはキーホルダー、作業所へ行かれる際は、必ず「サッカー日本代表タオルマフラー」を首に巻いて出かけています。とても気に入ってくださっています。
正会員の佐藤ご夫妻には、手作りの品物をプレゼントさせていただきました。武蔵村山市は「村山大島紬」という着物を生産しているところです。私は個人的に「村山大島紬」が大好きですので、「村山大島紬」の生地をリメイクした巾着、ブックカバーをご夫婦にプレゼントさせていただきました。こんなステキな「村山大島紬」が今ではあまりつくられていないのが現状ですが、武蔵村山市の伝統工芸品として今後も「村山大島紬」は残してほしいと強く願ってやみません。
法人からのプレゼント・コーナーが終わった後、正会員の佐藤ご夫妻から入居者、私も含めた参加者へプレゼントをしてくださいました。入居者の方々も大変喜んでいらっしゃいました。
佐藤信行さんから私に「ヘリコンテックスのフィールド・ジャケット」をプレゼントしてくださったのです。着心地も良く、とても良いものをプレゼントしていただきました。ちなみに、先日、佐藤ご夫妻からいただいた「フィールド・ジャケット」を着て、日本民藝館の「柳宗悦の『直観』展」に行きました。「フィールド・ジャケット」で身体をあたため、澄んだ精神で濱田庄司、河井寛次郎、バーナード・リーチ、富本憲吉、芹沢銈介、棟方志功、朝鮮白磁などの作品群を観ることができました。至福の時でした。ありがとうございます。
今回の忘年会およびクリスマス会は、みんなと「共に楽しむ」というステキな会でした。本当にありがとうございました。
左 伊勢 イノシシ 郷土玩具 民藝品
中央 いの獅子像 大日窯 星合信令作
右 下川原土人形 イノシシ 郷土玩具 民藝品
※左と右の民藝品は「銀座たくみ」で購入したものです。非常にすぐれた郷土玩具です。郷土玩具を観ただけで、笑みがこぼれてしまいますね。とてもかわいいです。柳宗悦さんが木喰上人の「微笑仏」にほれ込んでしまったような感覚が郷土玩具にもありますね。