信州鉄道の夜
社会福祉士 佐藤 信行
「祇園精舎の鐘の音、諸行無常の響きあり」
25年振りに信州松本を訪れました。往路の特急あずさ号の車窓か
あの頃の日本アルプスは、僕にとって攻略すべき対象であり、自分
いつの頃からか、僕は手堅く守りに徹する人生を歩んでいました。
そんな僕が、ある男に出逢いました。彼は、常に攻めの姿勢で突き進みます。石橋を叩きません。無鉄砲に敵を作り、果敢に闘うチャレンジャーです。当然に満身創痍です。生傷が乾く前に、傷を創る男です。
その彼が、特急あずさ号の中で僕の隣に座っています。この旅で、松本の郷土藝術を堪能しました。夜は、盃を傾け語りました。居酒
復路の特急あずさ号の車窓から観えたアルプスの稜線は、あの頃観たアルプスの稜線と同じに観えました。
もう一度、山を登ってみよう。いろいろな山を。