信州鉄道の夜 7(恵比寿様と大黒様)
社会福祉士 佐藤 信行
僕が就労継続支援B型事業所で、オリジナル木工玩具を作る工芸倶
我が家の客間に桐の箪笥があります。この桐の箪笥は妻のお父さんが作ったもので、お父さんの仕事は「建具屋」でした。
家業は、妻のお兄さんが継ぎ建具作りをしています。妻の実家は、
昭和40年代の中期頃まで「行商人」という商売方法がありました
飛騨高山から民藝品を背負った行商人、越中富山から薬を背負った
行商人の背負う売れ残った商品を買った、妻のお父さんやお母さんの行為は、今日の言葉で「セーフティーネット」と表現できると思います。背負った商品が完売しなければ行商人の
妻のお父さんは、飛騨高山から来た行商人の売る民藝品の恵比寿様と大黒様の一刀彫(二体で一組)を、行商人が来る度にセット購入して、娘たちが嫁ぐ時に、一人一人に花嫁道具として渡しました。
就労継続支援B型事業所で、僕のデザインしたオリジナル木工玩具を誉めてくれた職員は、恵比寿様と大黒様の一刀彫を持って、僕に嫁いでくれました。今、恵比寿様と大黒様は、我が家の守り神です。