武蔵村山市 障がい者グループホーム
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03日 6月 2019

8050の処方箋を考える ~善い大人たちとの出逢い 1~


 

 

8050の処方箋を考える

善い大人たちとの出逢い①

 

理事 佐藤 信行

 僕の登校拒否(当時、不登校は登校拒否と言いました)の始まりは、中学1年生(1979年)の時です。当時僕らは千葉都民と呼ばれ、父親の勤め先が東京で、住まいを千葉市内に構える典型的なベットタウンに住んでいました。家族構成は、父、母、僕、妹の四人です。

 不登校のきっかけは、音楽の授業のアルトリコーダー(縦笛)の試験で、クラスメートの前で小図に吹けなかったことです。アルトリコーダーは、小学生の時習ったソプラノリコーダーと穴の位置と音階が違うため、指で押さえる位置が違います。僕は、この仕組みが理解できず、試験で演奏できずにクラスメートの前で泣いてしまいました。以降、アルトリコーダーの試験が怖くて、試験当日は学校を休むようになりました。

 僕は子供の頃から体が弱く喘息持ちで、一ヶ月に一回は風邪をひき、小学校の秋の大運動会は一度も出席したことがありません。秋には、喘息を誘発する台風が来るからです。そんなこともあって、体調不良を理由に学校を休むことに抵抗感はありませんでした。心配性な母は、僕の体調不良に過敏に反応して僕のリクエスト通りに学校を休ませてくれました。斯くして、不登校になるベースは整い、以降僕は不登校の王道を歩むことになります。

 

 苦手な試験はアルトリコーダーだけではなく、英語、数学も苦手で当然中間テスト、期末テストも苦痛でした。学年順位は後ろから数えた方が早い順位でした。唯一好きな科目は世界史と日本史でした。学校を休んだ日は、午前中からテレビを観ていました。午後も民放でドラマの再放送を観ていたので、テレビ漬けの一日でした。近所のおもちゃ屋でプラモデルを買い、作るのが楽しみでした。

 少女期からキリスト教の影響を受けた母は、僕のことを心配して、家の近くの教会に救いを求めました。その教会はプロテスタント系の教会で、若い牧師先生が宣教していました。僕は母に連れられて教会に通い始めましたが、長続きするはずもなく、次第に教会から足が遠退きましたが、僕の中にキリスト教に対する抵抗感は全くなく、若い牧師先生が僕に会う度に「佐藤君のことを、いつも祈っていますよ。」と声を掛けてくれました。お礼に、僕が作った戦車のプラモデルを教会に持って行くと、若い牧師先生は「上手に作れたね。」と言って笑って受け取ってくれました。

 ファースト宗教体験は、その人にとって宗教の鋳型となり、その後の宗教観に大きな影響を与えるそうです。僕のファースト宗教体験はキリスト教であり、確かに協会の若い牧師先生は、僕の宗教観に大きな影響を与えてくれました。以降、僕の人生のポイント、ポイントにキリスト教が深く関わってくることになります。


 学業不振の不登校中学生でしたが、義務教育ということで卒業できました。高校受験は、なんとか公立高校にひっかかり、気持ちを新たに高校生活が始まりました。でも、直ぐに学校が嫌になります。

 それは、また別のお話・・・

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